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  • 熊野少年自然の家スタッフ

12/9 史跡・名所探訪

 三重県立熊野少年自然の家(所長 本山拓哉)では、12月9日(土)に、熊野市在住の小学校教諭で文化財専門委員の和田利信氏を講師に、串本町大島から那智勝浦町、太地町を巡る「史跡・名所探訪」を開催し、熊野市をはじめ、御浜町・尾鷲市など12人の方にご参加いただきました。

 この「史跡・名所探訪」は史跡や名所などについて、和田利信先生と一緒に歩きながら、史実や伝承等に基づいて説明を受け、楽しく勉強できる人気シリーズとして開催されているもので、今回は本州最南端の和歌山県南部を訪問しました。


 最初に訪ずれた串本町大島のトルコ記念館やトルコ軍艦遭難慰霊碑では、1890年9月に串本・樫野埼沖合で嵐の中、岩礁に衝突し、587名もの将兵が還らぬ人となったトルコ軍艦エルトゥールル号遭難の悲劇や、その当時の村人達の献身的な救護、遺体の捜索活動などを説明していただきました。


 また、イラン・イラク戦争当時の1985年に、イランの首都テヘランに取り残された日本人215名を、トルコの人々が自国民より優先してトルコ航空機で救出してくれましたが、その背景にはエルトゥールル号遭難の際に結ばれた強い絆があったためだったとの熱いお話しもありました。


 橋杭岩では、火山活動のマグマによる成り立ちの他、紀伊半島の各地にカルデラが点在していることなど、また、那智勝浦町の「ぶつぶつ川」の見学の際には、湧き水を源泉としている13.5mしかない日本一短い川で、今でも野菜や洗濯物などを洗ったり、生活に欠かせない貴重な水源であることを教えていただきました。


 最後に訪れた太地町の梶取崎では捕鯨の歴史のほか、捕鯨船団の未曽有の大惨事「大背見流れ」や、その際の経営者であった太地覚吾が私設の灯台を建設し梶取崎灯台が始まったことなど、史実等に基づき丁寧に説明いただきました。 


 参加された皆さんからは「名所の詳しい説明等、大変楽しい一時でした」、「初めて聞いたり見たりして説明も有り、とても興味深くこれからも参加したいと思いました」、「いつもながらの和田先生の話術がとても面白く、いろいろな事を知ることが出来ました」など、楽しく勉強できてとても面白かったとの感想が寄せられていました。 

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