三重県立熊野少年自然の家(所長 本山拓哉)では、1月26日(日)に、熊野市文化財専門委員の和田利信氏を講師に、尾鷲市から熊野市の城跡等を巡る「史跡・名所探訪」を開催し、熊野市や御浜町、新宮市、那智勝浦町など12人の方に参加いただきました。
この「史跡・名所探訪」は史跡や名所などについて、和田利信先生と一緒に歩きながら、史実や伝承等に基づいて説明を受け、楽しく勉強できる人気シリーズとして開催されています。今回は昨年5月に予定されていたものが天候不良により延期されていたものを開催したものです。
最初に訪れた尾鷲市の中村山城跡では、戦国時代の城主であった仲新之亟と熊野を支配していた堀内氏善との戦いのほか、当時の紀伊国や牟婁国、伊勢国、志摩国等の武将達や勢力図などを資料により細かく説明していただきました。
また、仲氏の菩提寺である常聲寺にある仲氏館跡やお墓も訪れ、歴史に想いをはせました。
熊野古道センターでは、紀宝町出身の絵本作家・山本しんじさんの作品展が開催されており、素晴らしい作品の数々を鑑賞しました。
次に、曽根では約1キロの山道を登り曽根城跡に向かいました。ツツジの名所としても有名な城跡では、この地域の8箇村を治めた曽根弾正や戦乱の歴史のほか、最後に訪れた熊野市二木島里町の大日山城や城之越城では、曽根氏の支城としての防御の役割や堀内氏との関係などについて、史実等に基づき和田先生から熱く語られていました。
参加された皆さんからは「和田先生の分かりやすい説明が良かったです。いつも楽しみにしていたので今回参加できて良かったです。今回は歩けたのも良かったです」、「山城等が知れてよかったです。尾鷲、熊野再発見ができました」、「いろいろなところを回れてとても楽しかったです。和田先生の話がとても分かりやすく聞けて記憶に残ります」などの感想が寄せられていました。
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